骨折 

骨折したことありますか?
あききちは子供の頃、骨折というものに密かな憧れがあったのよね。
骨折という響きが周囲の注目を引き、そしてなによりもギブスや松葉杖姿が
「名誉の負傷」のようにとても格好良く見えたあの頃。
そして時は流れて社会人となり憧れの骨折は突然やって来ました。

その日は翌日お給料日なので給料明細書が配られた日。
業務課に行き職場みんなの分の明細書を受け取り(明日はお給料♪)と
ウキウキし上の空で歩いていたら、本当に地に足がついてなく
階段を踏み外し落ちてしまいました。
「痛っ・・・・・・」
転んだ体を起こし顔を上げたら、目の前には同じ職場の先輩が丁度トイレから
出てきたところで、転んだあききちを見ていたの。
「大丈夫?」と声をかけてくれたのは嬉しいけれど、
(いや〜。何でタイミング悪くそこにいるのよ〜。恥ずかしい!)という思いから
逆に妙に元気に振る舞っていました。
「大丈夫!いや〜転んじゃった」と妙にテンション高く笑いながら返事をしたけど、
全然平気じゃなかった。
歩こうとすると足にズキーン!と痛みが走り歩けない。
あききちの返事を聞いた先輩はもう職場へ戻ってしまい周りには誰もいません。
仕方ないので足を引きずり職場へ行ったわ。
でも職場で泣くことも出来ず、痛みを堪えて仕事をしていたら
痛みを通り越して逆にヘラヘラと笑ってしまうの。
何でだろう…痛いのに笑っちゃうのよ。不思議だけどそうなの。
痛いのに「アハハ」笑っているあききちを見てこれはさすがに(ヤバイ?)と
感じたのか同僚に診療所に行くことをすすめられました。

診療所では「捻挫」という診断でしたが、それにしては足が痛すぎる。
仕事の時はショートブーツを履いていたので(職場は私服です)
足が固定されていたけど、家に帰って素足になったらどんどん足が腫れてくる。
湿布をしていても痛みはひくどころかますます痛くなってくるの。
そして寝ている時、とうとう痛みに耐えられず泣いちゃいました。
滅多な事では泣かないあききちが泣いている!珍しい…
と、翌日ヒコが病院へ連れて行ってくれました。

レントゲンを撮り診察の結果先生に
「は〜い、きれいに折れていますね。骨折ですよ。全治2ヶ月ね。」と言われ
念願のギブスをし松葉杖姿になったあききち。
しかしその思いは複雑だったなぁ。
だって、こんな姿になって
どうやって仕事したらいいのか。
松葉杖で満員電車の通勤が出来るのか。
そしてなによりこの時のあききちは1ヶ月後に
退社することが決まっていて
仕事の引継で超忙しい時だったのです。
職場のみんなに迷惑をかけてしまうし、
こんな格好で通勤なんて
恥ずかしくて仕方ない。
どうしよう。。。。。。
憧れだった骨折も松葉杖も現実では
やはりなるもんじゃないなと痛感しました。

自分で勝手に転んだのに労災の申請をしてもらい、
通勤は1時間遅くの出社を認めてもらい、
あききちの後がまの同僚には動けない体のあききちの分まで働いてもらい、
本当にみんなに迷惑をかけたし助けてもらいました。
感謝感謝です。
結局完治しない前にギブス姿で職場のみなさんにお別れの挨拶をしました。
「立つ鳥あとをにごす?」そんな心境だったなぁ。

周りには迷惑かけるし、外に出ると好奇の目にさらされるし
骨折なんてもう2度と経験したくないですぅ。
チャンチャン(^□^)

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←退職時の写真。
本当なら退職者には大きな花束が
進呈されるのに、あききちは松葉杖
で手が使えず花束を持てないので
小さな小さな花束に。
ふえーん(ToT)
しかもその花束も持てないので
後輩が持って送ってくれました。
人の優しさに身に浸みました。
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P.S.【骨折アドバイス】

   ・足の骨折の疑いがある時には病院にはロングスカートで行きましょう。
    あききちはズボンで行ったのでギブスが出来ず、着替えるはめになりました。
    ヒコに一旦家に戻ってもらいスカートを持ってきてもらったら
    何と…ミニスカートを持ってきた……。
    タンスのどこに何があるのかわからず、適当に持ってきたみたい。
    オイオイ、それじゃあ痛々しいギブス丸見えじゃん!
    しかも松葉杖の他にもスカートの裾にも気を使わなくちゃいけないなんて…。
    慣れない松葉杖とミニスカートのお陰で、病院の出口で思い切り転び
    看護婦さんが吹っ飛んできました。
    トホホ。

   ・ギブスがとれるまでその箇所は洗うことが出来ません。
    なのでギブスがとれるとメチャクチャ汚いです。
    1週間くらいアカが出続けた。
    どうせ骨折するなら汗のかかない冬がお薦め(←薦めてどうする〜)